どうして武漢を「江城」って言うの?

晩年、流刑にされた李白が武漢に立ち寄った時に詠んだ七言絶句「与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛」に由来します。


詩の全文は

一為遷客去長沙,

西望長安不見家。

黄鶴楼中吹玉笛,

江城五月落梅花。


書き下し文にすると

一たび遷客(せんかく)と為(な)って、長沙に去る。

西のかた、長安を望めども家を見ず。

黄鶴楼中、玉笛(ぎょくてき)を吹く。

江城、五月、梅花(ばいか)落つ。


意味は

島流しになって長沙(武漢のさらに南)へ行く

黄鶴楼(当時は小高い丘にある二階建ての建物)から西を見ても長安にある我が家が見えるはずもない

楼中で誰かが笛を吹く音がする、名曲「落梅花」だ

長江の流れを望む武昌(武漢の一地区)にて5月に季節外れの梅が散り落ちるとは…


黄鶴楼は何度か建て替えられ、今では五重塔から遥か遠くまで見渡せます。

楼内には、李白が訪れた当時も含め、歴代「黄鶴楼」の模型が展示されています。

入場料は大人一人70元(約1100円)、65歳以上はパスポートを持っていけば無料です。

黄鶴楼から李白の気持ちを想像してみませんか。


参照:バイドゥ百科「武汉江城」

https://baike.baidu.com/item/%E6%AD%A6%E6%B1%89%E6%B1%9F%E5%9F%8E

【漢詩の楽しみ】 与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛

https://www.epochtimes.jp/jp/2012/05/print/prt_d87372.html


「江城」武漢へようこそ

武漢は三国志の劉備玄徳公が訪れた場所であり、赤壁古戦場へのアクセスも便利です。 李白が詠んだ黄鶴楼があるのも実は武漢です。 歴史と文化の街「江城」武漢の魅力を発信します。

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