熱干麺(ジャーガンメン)

「江城」武漢のご当地B級グルメです。ゆでた麺に各店舗特製の胡麻ダレを絡ませ、ネギ、たくあん、油、塩を加えただけ。7~8分にゆでた麺に油をまぶして準備してあるので、注文を受けてから3分以内に提供OK、これこそファーストフード。肉が入っていいないのでリーズナブル、でも油こってりでおなかにたまるので、労働者の朝ご飯として今も武漢では親しまれています。びっくりするほど美味しいモノでもないのですが、熱干麺を食べたと言うと地元の人と打ち解けやすいです。武漢に来たら、一度は食べてみましょう。

武漢人のソウルフードとも言われる熱干麺ですが、その歴史は以外にも浅く、1930年代に今の武漢市漢口(ハンコウ)地区で、麺屋をしていた蔡明偉さんの発明品であることがわかっています。蔡明偉さんの作る麺はとてもおいしく、毎日行列ができるほどの盛況ぶりでした。蔡明偉さんはお客様を待たせないために日夜研究を重ね、7~8分にゆでた麺を一度冷水で冷ました後、油をまぶしてスタンバイ、注文が入ったら麺をサッと熱湯にくぐらせて仕上げるという方法を考案しました。

そんな蔡明偉さんは、ある日、近所の胡麻油屋さんが、胡麻油を絞った後のカスをその辺に撒き捨てているのを目にしました。辺り一面には、胡麻油の香りがぱぁっと広がります。ここでひらめくのが天才!蔡明偉さんは、この胡麻の絞りカスと麺をコラボできるのではないかと考えました。さっそく胡麻油屋さんから絞りカスを譲り受け、試行錯誤を重ねた末、できたのが熱干麺なのです。蔡明偉さんは特許申請をしなかったので、蔡明偉さんのレシピが武漢中に広まり、庶民の朝食として親しまれるようになったんですね。最初は「麻酱麺(胡麻ダレ麺)」と呼んでいたのですが、1950年に工商局に「熱干麺」と登記、現在に至ります。

注意を一言、熱干麺は庶民のファーストフードなので、1杯4~5元(70~80円)が相場です。駅前やデパートに入っているちょっと気取ったチェーン店でもメニューに熱干麺はあります。でも、おいしい熱干麺を食べたかったら、地元の人がたくさん群がっている地元のお店を選びましょう。


出典:https://baike.baidu.com/item/%E7%83%AD%E5%B9%B2%E9%9D%A2/118638?fr=aladdin

「江城」武漢へようこそ

武漢は三国志の劉備玄徳公が訪れた場所であり、赤壁古戦場へのアクセスも便利です。 李白が詠んだ黄鶴楼があるのも実は武漢です。 歴史と文化の街「江城」武漢の魅力を発信します。

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